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日本とドイツの国際交流を深めるために開催されているドイツクリスマスマーケットin都筑は、多くの関係者の理解と協力のもとで開催され続けてきました。 開催の回数を重ねるたびに、このイベントに協力いただく方の顔ぶれも増え続け、地域のみなさまに愛され“都筑の冬の風物詩”と呼ばれるまでになりました。
ドイツクリスマスマーケットin都筑を支えていただいた方や、今も変わらず支え続けてくださる方々から、昨年、この催しにかける思いや声を集めました。
都筑区とつながりの深いドイツにちなんで、クリスマスマーケットをやりたい、しかもセンター北の駅前で。そんな企画が都筑区役所から持ち掛けられたのは、2012年春のことです。クリスマスマーケットを開催するための団体として、都筑・ドイツ交流イベント実行委員会も新設され、そこにはセンター北商業振興会や近隣の商業施設、中川中央町内会、ドイツ学園、都筑区役所が名を連ねました。
都筑区にはドイツ学園が仲町台駅の近くにあり、またドイツ系の企業もたくさん立地していることは知っていましたが、そんな国際的なイベントをセンター北で開催するなんて、夢があるなあと直感的に感じました。私の職場のあるセンター北商業振興会としても、近所の芝生広場にドイツの方が多く来場し、日本とドイツの国際交流が深まるイベントができることを大変好意的に受け止めました。広報よこはま都筑区版でも広報され、徐々に期待感の膨らんでいた10月、都筑区役所地域振興課より「イベント設営の依頼を予定していた業者から辞退の申し入れがあり、クリスマスマーケットの開催が危うくなっている。センター北商業振興会の力を貸していただけないか?」といった相談が入りました。区役所からの相談ですから、一時は断念も頭をよぎりましたが、会場の設営の仕方から、出店店舗との交渉、予算の工面までを一から自分たちの力で組み立てなおせば開催できる、私はそう確信していました。まさに、住民手づくりのドイツクリスマスマーケットがスタートした瞬間です。
まずは、ドイツのイベントを見に行く必要がある、実行委員会のドイツ人夫妻からの提案もあり、青山公園で開催されていたドイツフェスティバルの見学に行きました。ドイツ料理やドイツ雑貨、ドイツの音楽、ドイツ製のテーブルとイス、全てが初めて見るものばかりで、自分たちのクリスマスマーケットのイメージを膨らませるためにとても勉強になりました。せっかくの機会ですから、出店店舗にも交渉を持ち掛け、いつくかの店舗は実際に芝生広場にも出店してくれました。会場の設営は、センター北商業振興会と中川中央町内会のほぼ手づくりで、不足していた予算を工面するためには仕事でつながりの深かった各種の住宅メーカーにもお願いに回り、みなさんからの理解と協力を取り付けました。ソーセージやパンなどのドイツ料理は、ドイツ学園の食堂に用意してもらい、学園と芝生広場の間の運搬や会場での調理、販売までを多数の保護者の方に協力してもらいました。ドイツ学園の食堂が作るプレッツェルは、噛み応えのある本場のドイツパンで、我が家では冷凍して数日にわたって食べるぐらいお気に入りの一品です。
こうして、都筑区初の国際交流イベントとなったドイツクリスマスマーケットin都筑は成功裏に収めることができ、来場者いただいた多くのみなさまからも好評の声をいただくことができました。回を重ねるごとに、日独の交流を深めるための工夫やアイデアも洗練され続け、2021年には10回目の開催を迎えることになります。他の地域のイベントだと割高なドイツ料理ですが、都筑では商売よりも地元への貢献、日本とドイツの国際交流を大事にしてくれている出店者が多いので、リーズナブルな値段で販売されています。中川中央町内会に、地域への貢献意識の高いドイツ人親子が住んでいらっしゃることも大きかった。当時、ボッシュ社に勤務されていたご主人には、ドイツ系企業との仲介や交渉も担っていただき、大変助かりました。現在のステージイベントでは、ご主人が扮するサンタと来場していた子供たちとのジョークを交えたかけあいがあり、毎年微笑ましく拝見しています。
初めて開催された2012年から9年が経ち、イベントの形や手法もだいぶ変わったようですが、1回目の時の手づくり感と高揚感を大切に、都筑の冬の風物詩が続くことを切に願っています。ドイツクリスマスマーケットin都筑は、都筑区ならではの日独交流の架け橋であり、私の人生の中の大切な思い出です。
皆川 健一
PERSON IN CHARGE
横田雅之会長
オッテンズ ウド理事長
小池英治さん
中川中央町内会とドイツクリスマスマーケットin都筑(略称 D C M)関係
「駅前公園広場」と「中川中央町内会」の存在をご来場の皆さんとドイツ住民の皆さんにお伝えするために活動参加しています。
その具体的な方法は、町内会の仲間とドイツ語歌詞と日本語歌詞で「乾杯」を交互にD C M会場の皆さんと一緒に歌う場を作るということです。
「乾杯」の歌を合唱する時間を作っていただいたわけです。皆さんと、この会場で、同じ時間を、ご一緒できる喜びに。乾杯しましょう。
この「ドイツクリスマスマーケットin都筑」が続く限り、歌の輪を広げて行くのが私たちの目標です。
塩田ロエル洋子さん
「都筑区でドイツのクリスマスを!」という企画が持ち上がったのは2012年のことでした。以来、毎年12月にセンター北駅前の広場でドイツクリスマスマーケットが開かれ、延べ数千人の人々が会場を訪れています。
都筑区に立地する東京横浜ドイツ学園 (Deutsche Schule Tokyo Yokohama)は、ドイツの本場のクリスマスの味わいを届けるために、第1回からこの企画に参加させて頂いています。
当初から、ドイツ学園の保護者であった私は、ドイツ学園がこのクリスマスマーケットに関わるにあたり、学園と、実際に催しを運営する実行委員会や都筑区役所との間で、言わば橋渡しの役割を担い、支えてきました。そこには言葉の壁はもちろん、ドイツ学園が9月始まりであるため起こる日程調整の難しさ、習慣の違いから生じる感覚の相違などがあり、それらを一つ一つ説明し、相互に理解してもらうことが必要でした。
最も難しい課題は都筑区のクリスマスマーケットをドイツの本場の雰囲気にいかに近づけていくかです。ドイツでは、12月初め、もしくは11月終わり(教会暦によって毎年異なります)からクリスマスまでの約4週間をアドベントといって、家庭でもクッキーを焼いたりクリスマス飾りを作ったりして、クリスマスの準備をします。このアドベントの時期に賑わいを見せるのがドイツ語圏各地で開かれているクリスマスマーケットなのです。
人々は日に日に近づいてくるクリスマスを心待ちにしつつ、マーケットに出かけて、ホットワインで体を温めクリスマス用品を物色しながら楽しみます。
その心わくわくするような雰囲気を都筑の地で多くの人に味わって頂き、そこで人と人が交流し、ドイツの文化に親しんでもらいたいという思いで、この活動を続けています。
今年は日本でもドイツでも感染症という大きな壁にその交流が妨げられていますが、一方で、このドイツクリスマスマーケットin 都筑こそは、そこを訪れ楽しむ人達の交流を深める起点であるということを、あらためて皆さんに気づいて頂く、或いは振り返って思い出して頂くとても良い機会なのではないかと思っています。
蝶野正洋選手 企画・出演
「Christmas is coming to Tsuzuki」
言わずと知れた人気プロレスラー、「黒のカリスマ」蝶野正洋選手。
実は都筑とドイツにゆかりがあり、2014年からイベントステージにご協力頂いています。
そんな蝶野選手から、今年10周年を迎える「ドイツクリスマスマーケットin都筑」にコメントが届きました!
クイズの答えはABOUT(ドイツクリスマスマーケットとは?)のページにありますよ★
昨年、蝶野選手の発案で、特別クリスマスムービーを制作してくれました!
地元企業様の協力を得て、センター北・南で撮影を行いました。
クリスマスを楽しみにしている子供たちに向けた、暖かいショートムービーを是非ご覧ください。
蝶野正洋選手 企画・出演
「Christmas is coming to Tsuzuki」
※内容は昨年度のものです。出演者の所属及びチラシの内容も昨年時点のものです。
ドイツクリスマスマーケットin都筑 PAST STAGE
2012年12月に始まったドイツクリスマスマーケットのステージを振り返ります。ダンスや歌の教室で学ぶ子どもたちのステージ、お洒落な若手ミュージシャンの演奏、クラシック演奏家の思考を凝らした演奏パフォーマンス、巧みな身体表現のコンテンポラリーダンスなど、多くのパフォーマーがマーケットを飾りました。ドイツ企業やドイツ由来のパフォーマンスもあり、このステージを通して日本とドイツの文化交流が行われて来ました。
多彩・多様なパフォーマンスの様子を、どうぞご覧ください。
INTERVIEW ~2020~
ドイツクリスマスマーケットは、大切な思い出